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『わたしは真悟』に関するとりとめもない箇条書き

ツイートで充分な内容なんですけど、ネタバレだらけなのでこっちに書きます。

 ・『わたしは真悟』は本当になにもかもうまくいかない話で、作中に起こる悲しいことはすべて悲しいまま終わる。真鈴とさとるはおそらくもう会うことはないだろう。さとるの家族もかつての幸せを取り戻すことはなかった。何かを失った人は、みな失ったままだ。せいぜい真鈴の記憶が戻るくらいか。

・真悟に至っては自らの使命でありレゾンテートルでもある「父の言葉を母に伝える」という目的を果たすことができない。それどころか嘘の返事をでっちあげ、父に嘘の言葉を伝えようとする。そして道中でだんだん知能を失っていく真悟は、それが嘘であることもわからなくなっていく。そして真悟にとって、自分のでっちあげた嘘は嘘でなくなる。理由はわからないが、おれはこのことに深く感動したのだ。

・「サトル ワタシハ イマモ アナタガ スキデス マリン」これは最期まで真悟を支えた母の言葉だが、何度も言うように実際は真悟のでっちあげた嘘であり真鈴はこんなことを言っていない。それどころか真悟の存在を認識してすらいない。真悟の嘘は一度も外に出ないまま真悟の中で真実となった。これは果たして「嘘」なのか?

・最後に真悟は18文字のカタカナから構成される母の言葉(嘘)のうち16文字をエネルギーに変換し、残った「アイ」という2文字を父に伝えることを決意する。このことに意味はまったくない。真悟が「アイ」=「愛」と認識していたのかどうかすらわからない。悟が真悟に教えた最初の言葉は「アイ」だが、これは「アイウエオ」の「アイ」であって「愛」ではなかった。

・最終的に真悟は「アイ」という2文字を地面に書くというなんの意味もないことをどうにかこうにか成功させて、まるで大きなことを成し遂げたかのような雰囲気を出しつつ息を引き取る。意味のあることをなにひとつ達成していない、ただの機械の機能停止だ。それがなぜこんなにも胸を打つのか。そもそもさっきから意味意味と言ってるが意味とはいったいなにか。真悟の旅に意味があったのかなかったとかという話もそうだし、意味がないからなんなのか。あるいは意味がないことなどこの世にあるのか。

・なぜ真悟の最期が美しかったのかをずっと考えている。たぶんもっと昔から、何十年も考え続けている。

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wikipediaを見たらこんなことが書いてあったが、真悟の真意ってなんだ? 全然わからない。さとるが真悟の存在を認識したのかどうかもわかってない。これが最大公約数的解釈だとすると、おれは『わたしは真悟』という作品について何も理解できていないことになるな。

・真悟の真意ってマジで何?

・好きじゃない部分について。ラストでコンピューター研究所が出てきてあのメガネがごちゃごちゃ言うところがマジで全くいらない。「アイだけが…残った」で終わってほしかった。そもそもあのメガネとか、真悟のブラックボックスとかそういう話が全部いらない気がする。

・ホラー要素をまったく必要としない作品なんだけど、楳図=ホラーのイメージのせいか、誌上人気において苦戦したからか、無理やり挿入されたようなホラーパートが散見される。真悟と行動した子供が死ぬあたりとか。さとる家のあとに引っ越してきた家族と娘のくだりとか。いらないとまでは思わないけど好きになれない。

・真悟の真意ってマジでなんなんだ。わからなすぎてイライラしてきた。誰か教えてください。

・一度も外に出ないまま自分の中で真実となった嘘は嘘と呼べるのかということ。意味がないことはダメなことなのか、意味がないことなどこの世にあるのか、そもそも意味とはなんなのかということ。

・真悟の真意ってなんなんだよ

・本当にとりとめもないまま終わる